仕入れ価格は、一度決まると何年も動かないことがほとんどです。その間に取扱量は増え、市場環境も変わっているにもかかわらず。ここに、多くの企業で手つかずの改善余地が残っています。
仕入れコストが下がらない3つの理由
- 時間がない:日々の営業に追われ、仕入条件の見直しまで手が回らない
- 基準がない:今の価格が高いのか安いのか、比較する材料を持っていない
- 関係を壊したくない:長年の取引先に価格の話を切り出しづらい
3つ目は特に根深い問題です。しかし実務では、適切に進めれば取引関係は悪化しません。むしろ、年間の使用量を共有し、発注を計画的にすることは業者側にもメリットがあります。値切るのではなく、双方が得をする条件を設計する。これがFRLのアプローチです。
支援の内容
1. 現状の可視化
品目ごとの年間使用量、現在の単価とその決定時期、取引額の大きい上位品目を整理します。全品目を対象にする必要はありません。金額の大きい上位2〜3割に絞れば、効果の大半は取れます。
2. 相場の把握
条件を揃えた相見積もりを取り、基準値を持ちます。規格・ロット・配送頻度・支払いサイトを揃えないと比較は意味を持ちません。ここを正確にやることが交渉力になります。
3. 条件交渉
単価だけでなく、発注の集約、配送頻度、規格の変更、年間数量のコミットなど、動かせる条件は複数あります。業者にとって実利のあるカードを整理したうえで交渉に臨みます。
4. 仕組み化
合意内容を書面化し、請求と合意単価の照合を定期的に行い、見直しの時期をあらかじめ決めます。交渉を年次の定例業務にしてしまえば、担当者が代わっても引き継げます。
期待できる効果
| 対象 | 年間の食材仕入額が大きい企業ほど効果が出やすい |
|---|---|
| 削減幅の目安 | 品目・現状の条件によりますが、数%の削減が現実的なレンジです |
| 品質への影響 | 規格変更を伴う場合は事前に検証。品質を落とす前提の提案は行いません |
| 効果が出るまで | 交渉が成立すれば、翌月の仕入れから反映されます |
実務でのポイント複数店舗・複数施設を運営している場合、店舗ごとに分散している発注を本部で束ねるだけで交渉力が大きく変わります。同じ食材を館ごとに違う価格で買っている状態は、実際によく見られます。
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